![]() ![]() ![]() ![]() |
●本は、コンテンツとコンテナ! ●細やかな演出、これが「紙の本」の魅力 ●今の「電子の本」について ●本は、コンテンツとコンテナ! およそ500年前に、グーテンベルグが発明した活版印刷の技術が本の原点です。その後、紙の製造技術の進歩が加わって、紙が安く手にはいるようになり、出版社は、大量の情報を安価にしかも迅速に多くの人々に届けることができるようになりました。こうして私たちが今日手にとっている「紙の本」が普及してきました。 本をバラバラに分解(といっても破いたりするのではありません!)すると、「コンテンツ」の部分と、「コンテナ」の部分に分けることができます。コンテンツとは、本に書かれている情報そのものです。これに対してコンテナは、いわばコンテンツを読者のところまで運ぶための器です。コンテンツを表現するための紙、印刷、それにできあがった書籍を運ぶトラックや倉庫などもコンテナといえます。 今、私たちを取り巻く新しい技術、特にデジタル技術、ネットワーク技術、それに液晶などの表示技術は、この「コンテナ」の部分をダイナミックに変えようとしています。 インクで印刷する代わりに電子媒体(フロッピーとかCD-ROMなど)に書き込まれ、トラックの代わりにインターネットなどのネットワークを通じて配信され、紙の代わりに高精細な液晶で読むようになります。新しいコンテナによる、新しい本、つまり「電子の本」がこれから大きく育とうとしています。 ●細やかな演出、これが「紙の本」の魅力 今、日本の国内で買うことができる書籍(雑誌を除く)は、およそ50万タイトルもあります。その中には、小説、専門書、ガイドブック、それにコミック等、さまざまなタイプの本があります。当然ながら文字だけではなく、挿し絵、いろいろな図、それにコミックにいたっては、ページいっぱいに作者の繊細なタッチによる絵が描かれています。 出版社は、文字を読みやすくするためのレイアウトや、印刷する文字そのもののデザインなど、本作りにおいては、細部にわたって非常にこだわりをもっています。句読点ひとつとっても、数種類のデザインがあるのです。 私たちが、なにげなく手にして読む本は、単に文字が並べられているだけではなく、そこには、著作者、出版社の長年の経験やノウハウ、書籍に対する思い入れが、一冊の本に、ぎっしりと詰め込まれているのです。その目的はひとつ、読者に気持ちよく本を楽しんでもらうことです。 このような演出がたっぷりと詰まった書籍だからこそ、本に向きあった私たちは、本の世界を存分に、どっぷりと楽しむことができるのでしょう。そこから感動も生まれてきます。 試しにある小説の文庫の表紙をめくると、ちょっと凝ったデザインの題名がでてきます。それは、これから始まる物語への入り口です。さらにページをめくると目次がゆったりと紹介され、次のページには、物語の章見出しがあり、いよいよ物語りが始まります。文庫ひとつ手にとっても、本を作る編集者、デザイナーなどによる演出があり、だからこそ著作者が描いた世界へ気持ちよく誘われていくのでしょう。 もし、このような演出がなく、文字が単に書き連ねられているだけの本だったら、読書の楽しみは半減してしまうのではないでしょうか。 カバーのデザインだけで本を買ってしまうこともあります。このような細やかな演出、仕掛けこそが読書の楽しみをそっと支えてくれる大きな裏方です。この裏方なくしては、本はたちまち魅力のないものになるかもしれません。 このように、紙の本は、作家が描いた世界の魅力と編集者をはじめ、多くの出版に関わる人々の「細やかな演出」で成り立っています。 さらに、忘れてはならない本の特徴に「可搬性の高さ」、「可読性の高さ」があります。 本によってバラつきはありますが、よく見かける平均的なハードカバーの新刊書は、約500g、文庫になると約200gです。文庫ならポケットの中に一冊放り込んでいてもほとんど気になりません。ポケットに文庫をしのばせていけば、いつでもどこにでも物語の世界を持ち歩くことができます。さっと本を開けば、そのままそこで夢中になれる、自分だけの世界が広がっていくのです。 可読性の高さは言うまでもありません。紙に印刷された文字や写真、絵はテレビやパソコンの画面では表現できないほどの緻密さです。 テレビやパソコンの画面の横に本を並べて見たら、印刷の美しさは一目瞭然です。テレビやパソコンの画面では、本に書かれている小さな文字や漢字のふりがななどは、つぶれて見えません。最近では、高画質のディスプレイが開発されて、紙に代わるものが普及する時代もすぐそこまで来ています! ●今の「電子の本」について 「電子の本」は、流通の方法によって大きくパッケージ型と、ネットワーク型に分けることができます。 パッケージ型には、CD-ROMに入った百科事典などがあります。全数十巻というとても持ち運びのできない百科事典も一枚のCD-ROMに入ってしまうのです。将棋のテレビを見ながら「将棋」という語を手元にあるノートパソコンにインプットすると、たちまちのうちに「将棋」にまつわる起源とか将棋の駒の産地などの情報が画面に出てきます。部屋の書棚にでんと置かれていた百科事典を「電子の本」にすることで、知識をとっておきのエンターテイメントとして手軽に楽しむこともできるのです。 こうしたパッケージ型に対して、ネットワーク型の「電子の本」は 今流行のインターネットなどから手に入れることができます。本を読みたいと思ったら、書店に行くか、図書館に行って本を買ったり借りたりしなければなりませんが、最近は、家に居ながらにしてパソコンから欲しい本が入手できるのです。 自宅のパソコンからインターネットに接続すると、いくつかの「電子書店」のホームページを見ることができます。例えば、検索ソフトを使って「電子書店」とインプットするだけでたちまち、いくつかの店が紹介されます。そのインターネット上の書店から「電子の本」を手に入れたり、家庭のパソコンやノートパソコンなどの携帯端末で読むことができるのです。 このように、「電子の本」には、パッケージ型とネットワーク型がありますが、どちらも本の作り方は基本的に同じです。「電子の本」には、百科事典や小説など<文字のデータ>を中心にして作られています。一方では、写真集、コミックなどのいわゆる<画像のデータ>を中心に作られたものがあります。 文字のデータというのは、わかりやすく言えば、ワープロのキーボードをたたいて出てくる文字のことです。当然、<文字のデータ>と<画像のデータ>からなる「電子の本」もあります。 また、「電子の本」は、紙を使っていません。印刷やインクの代わりに電子媒体(フロッピーディスクやCD-ROMなど)で記録して、紙の代わりにパソコンの画面などで読むのです。 ▲Returan to Index Page 〒101-0065 東京都千代田区西神田1-3-6 UETAKEビル3F tel.03-5283-7310 fax.03-5283-7610 E-mail.info@ebj.gr.jp
|